「小春」への軌跡
2005年5月
7期メンバーをいち早く理解するためのまとめサイトとして5月1日にこのサイトを立ち上げた。オーディション過程を見るのは大好きだけど、オーディション映像は編集の手が入りすぎるため、その映像を参考にしてメンバーを判断する気は元からなかったので、この合格発表の時点では久住小春に対するスタンスも全くのニュートラルだった。
・久住小春 合格
「… 複数名をフォローすることになるとばかり思っていて、個人サイトになるとは予想していなかったけど、これも天啓でしょう。一名だったのでblog名もオーソドックスに「小春模様」で決定。…」
加入発表当日にお披露目記者会見が行われた。会見になんと一人でのぞんだ上に、撮影シーンや受け答えのシーンで笑顔がこわばっていなかったこと、コメントも歳の割にしっかりしていたことが、これまで見てきた新メンバーの中でも異色で、何か感じるところがあった。自分の中で久住小春という人に対して初めて針が振れた瞬間だった。
・5/2 スポーツ紙面
「… でもすごいね。さすがに若干は作り入ってるけど、初めて大量のカメラを向けられても笑顔がこわばっていないし、逆に無理にキッっと引き締めているわけでもないし、普通にナチュラルな笑顔。…」
・flets お披露目記者会見
「… それなりにしっかりしているんだろうなとは思っていたけど、記者を大きな目でしっかり見て、口調もハッキリしていて、大人に囲まれてもごく自然な笑顔で、一週間前までごく普通の中学一年生とは思えない堂々とした答えっぷり。…」
そして一週間も経たぬうちに日本武道館公演でファンへの初お披露目があった。初めて直に目にした彼女は、緊張はしているらしいけど表情にはでてこない、ぽわんぽわんしたどこか不思議な雰囲気のコで、個人的にはやはり不安そうな表情やこわばった表情を見せず、笑顔が崩れないところがとても好印象だった。またこの時の、「ミラクルですごい!」という感じではなくて周囲を和ませる雰囲気を持った人といった印象から、自分の中では「ミラクル」という形容はちょっと違うと感じて、以後この小春模様では「ミラクル」という言葉はほとんど使うことがなくなった。
・モーニング娘。 日本武道館 (05/5/6)
「… 今日見た感想は、ミラクルすげ~って感じはなくて、カワイイ妹分メンバーが加わったなぁって感じかな。でも吉澤リーダーと久住さんが並んだ新しいモーニング娘。の光景にはやはり期待のワクワク感を抱かずにはいられなかった、そんな初お披露目だった。…」
・モーニング娘。 日本武道館 (05/5/7昼)
「… そして言い終わるやいなやスッと一歩下がってモーニング娘。のメンバーの列の中に収まってしまった所作がなんだか面白かった。…」
・モーニング娘。 日本武道館 (05/5/7夜)
「… 最後に吉澤から頼むよ!と言われて、お願いしますと言うやいなや、吉澤の締めの言葉を待たずに袖に向かって行ってしまって、吉澤は、ちょっと待って~状態に(笑)。…」
これらファーストインプレッションの後、新メンバーはこういう人であってほしいというポイントを列記したりしている。こんなことを書いているということは、この時点でもしかするとと期待する気持ちが芽生えていたんだろうな。読み返してみると当に彼女がこれらにぴったり合致しているのが今更ながら驚き。結果的に今こうやって入れ込んでしまっているのも頷ける。
2005年6月
大阪で初の握手会に参加する。メディアを介さずに直接接するのがその人となりを確実に知る一番の近道。その初回の大阪では、とにかくしっかりしているという印象を受けた。「しっかりしている」というのは、おそらく緊張していないとかそういった意味で、これまでメディアを介して感じていたことを直に再確認できたということだろう。そしてそれまで恐る恐る期待をかけていたがそれが確信に変わりつつあり、かなり本格的に入れ込んでしまいそうな様子が文中から伺える。続く品川に至っては、やはり期待どおりすぎて逆に文句のつけようがなくて困ったりもしている。
・握手会 メルパルク大阪 (05/6/11)
「… そして、急かされることがなかったので普通に会話が出来たけど、話を聞く仕草、言葉を返す仕草は、「かわいさ」も相当だったけどそれ以上に「しっかりしてる」っていう印象の方が強かった。目線だけではなく顔を思い切り真正面をこちらに向けてきて、とても印象は良いんだけど、そこまでまっすぐ見返さなくてもいいよぉとちょっと恐縮してしまった。…」
・握手会 品川プリンスホテル (05/6/18)
「… 握手会。サスガに大阪ほどのんびりモードではなかったけど、急かされずに普通に話が出来た。なんだか印象良すぎだな。この点は妥協しようかとかいった箇所が見つからない。…」
2005年7月
この頃よりモーニング娘。の一員としてグループに合流して活動を開始し、その様子がハロモニ。などで流れはじめた。その中でインパクトがあったのは、「色っぽい じれったい」のPV撮影風景での化粧をしたときの美人さんぶり。この頃より、彼女はキレイ路線で行くのだろうなと思い込む。そして後に「こはっピンク」や「月島きらり」役でのカワイイ路線のハマリっぷりに驚くこととなるのだが。
・ハロー!モーニング。 (05/7/3)
「… 深紅のドレスでスタジオに現れた久住にまず驚き。化粧して髪整えてドレスを着たら、到底12とは思えない外見。…」
Hello!Project2005夏。これまで映像で歌う姿を見たり直に話す姿を見たりしたことはあったが、直にステージングを目にするのは今回が初めて。彼女がどういうパフォーマンスを見せるのか、既にこちらも彼女への期待が相当ふくらんでいたのでかなりドキドキだったが、結果は、振りなどの動きの拙さは否定できないけれども、個人的にはそんなことはどうでもよくて、とにかく笑顔!笑顔!笑顔!で“大好きな歌をいっぱい歌えてうれしい”という言葉どおりの笑顔を見れて超好印象。それにしても当時の自分、彼女のステージングの印象が良すぎて相当ハイになっていたらしい。過度に持ち上げるのを好まない自分が、“ステージ上の彼女を見たら必ずもっと惹かれるから、是非ライブに足を運んでみて!”などと書いていたことには、後で読み返してみて驚いた。
・Hello!Project2005夏 大阪城ホール (05/7/10)
「… 最後にコメントで、“大好きな歌をいっぱい歌えてうれしい”って言ってたけど、まさにこのコメントどおりの様子だった。やらされている感が全然ない、これってすごい重要だよなぁ。…」
・Hello!Project2005夏 代々木第一体育館 (05/7/24) + α
「… もし彼女にちょっとでも関心がある人がいたら是非ライブに足を運ぶことをすすめたい。彼女の、笑顔で歌い踊る姿を直に目にしたら、必ずもっと彼女に惹かれることになると思う。…」
それから、彼女の挙動がふにゃふにゃというかへらへらというかどこかユーモラスで、そんな見ているだけで楽しい「おもしろ小春」の魅力を感じはじめたのもこの頃だった。
・娘DOKYU ! (05/7/11)
「… ウォーキングの練習。どうも意識し出すと手と足が一緒に動いてしまうらしい。モーニング娘。総掛かりで指導というか遊ばれているというか(笑)。…」
・flets ビデオ日記 (05/7/29)
「… ここで久住に似ていると言われるとかうそぶく偽新人吉澤の登場に“やめてください!”とツッコミを入れさせられ、吉澤の“てやんでぃ!”にすかさず便乗してノる小春。って、もうすっかりなじみまくってオモチャ状態じゃないか(笑)。…」
なおこの時点で、到底教育係の道重の手に負える人ではないことも悟っている。モーニング娘。ファンとして複雑な心境であり、これ以降教育係道重との関係はタブーとしてあまり触れなくなる。
2005年8月
顔見せ的な特別扱いが一段落したのを受けて、今後、歳の近いメンバーがいない環境でどう魅力を発揮するのか見当がつかない、といった主旨のことを書いている。こういった発言をしているということは、もうこの時点で先天的な魅力は十分備わっているとほぼ確信していて、あとはその彼女の持つ魅力がどのように発揮されるのかが自分の中での論点となっていたのだろう。
2005年9月
ハロモニ。のサファリパークに行った回のオープニングで、いきなりレイザーラモンHG氏の“フォ~~~!”を繰り出したのに唖然。もしかしてハイテンションキャラクターなのかと初めて感じのだが、実は常時こんなハイテンションな人だったとはサスガにこの時は思いもしなかったなぁ。またそのサファリパークでの大蛇とのご対面シーンや、DVDマガジンでの怪談話シーンでは、相当の怖がりであることも発覚。怖がるというよりむしろパニックに陥るといった表現の方が近いかもしれない。とにかく周囲にお構いなしの大騒ぎの怖がりようにもやはり唖然とする。
・モーニング娘。 DVD MAGAZINE Vol.4
「… そして、相当の怖がり。しかも大騒ぎして怖がる系。…」
・ハロー!モーニング。 (05/9/11)
「… 冒頭の挨拶でいきなり訳の分からないポーズで叫ぶ。言わされているのか、そういうハイテンションキャラクターなのか(苦笑)。…」
そんな、今となってはよく知られる彼女のキャラクターがいろいろ垣間見られたこのハロモニ。が、今振り返ると個人的にとても大きなターニングポイントとなっていた。
これまでは彼女のことを「久住」「久住小春」と距離を置いた表記をしていたが、このハロモニ。の感想エントリーを境に「小春」と表記しはじめているのだ。それ以前も、メンバーが「小春ちゃん」と呼んでいる流れで「小春」と書き込んでいるエントリーもあったが、あくまでピンポイントの書き込みにとどまっていた。もしかするとそれより前から自分の中では「小春」と呼んでいたけれども、サイトでそのように書き込むのは逡巡していたのかもしれない。いずれにしろこのハロモニ。の映像が遂に一線を越えさせた。今現在に至るまでの、自分の彼女に対するスタンスが確立された瞬間だった。
(2006年12月)